リハビリテーション科

リハビリテーション科

回復期リハビリテーション病棟とは

回復期リハビリテーションのご案内PDFはこちら

  • 急性期

    リスク管理に重点を置き、廃用症候群の予防・早期離床といったリハビリ

  • 回復期

    機能回復、ADL向上を中心とした能動的な訓練を集中的に行い、在宅復帰を目標としたリハビリ

  • 維持期

    在宅・施設などで生活や社会生活の改善・維持するために継続されるリハビリ

脳血管疾患や骨折などの急性期病院で治療を受けて、病状が安定し始めた発症から1〜2ヶ月後の状態を回復期と言います。 この時期に集中的なリハビリテーションを提供するこで、低下した能力を再び獲得するための病棟を回復期リハビリテーション病棟といいます。回復期リハビリテーション病棟(4階・5階)は身体機能の回復や日常生活で必要な動作の向上を図り、寝たきり防止と家庭や社会への復帰を目的としたリハビリ専門の病棟です。
患者様お一人お一人のリハビリテーションプログラムに基づき、看護師、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などの多職種がチームとなり、集中的なリハビリテーションを提供いたします。

● リハビリスタッフ(理学療法士17名・作業療法士10名・言語聴覚士5名・総勢32名)がマンツーマン体制で1日最大3時間のリハビリテーションを行います。

● 365日、土・日・祭日(お盆休みや正月)も行います。

回復期リハビリテーション病棟の対象疾患

回復期リハビリテーション病棟をご利用いただく方の病名は、厚生労働省の規定により決まっています。また病名により算定上限日数の設定があります。

対象疾患 回復期リハビリテーション病棟入棟後からの上限期間
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態 150日
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷 180日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は二肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 90日
外科手術又は肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後の状態 90日
大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靱帯損傷後の状態 60日
股関節又は膝関節の置換術後の状態 90日

回復期リハビリテーションチーム

患者様に関わる医師、看護師、介護士、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、言語聴覚士、社会福祉士など多種類によるカンファレンスを毎週実施しております。入院をされている患者様が少しでも早く在宅復帰できるよう、現状の問題点の把握や目標を全スタッフで共有し、その方に合わせたサービスを提供できるように努めています。

チームアプローチ

吉野病院では各職種の専門性を活かし、患者様・ご家族を中心としたチームを結成し、入院生活を全力でサポートします。

365日リハビリテーション

様々な疾患の患者様に対して、発症からできるだけ早く、充実したリハビリテーションを集中的に行うことが効果的とされています。入院当初から退院まで、専門的リハビリテーションを毎日提供します。

日々の生活でリハビリの時間外も食事や入浴・排泄動作、朝・夕の着替えなど、生活の全てがリハビリです。訓練室だけでなく病棟や屋外でも日常生活訓練を行っています。

FIMグラフ

生活動作をグラフ化することによって進行状況を患者様・ご家族に分かりやすくしています。

入院中だけでなく退院後の生活もイメージできるように在宅復帰、社会復帰に向けた積極的なケアを行っています。

患者さんの一日のスケジュール

午前8時40分から午後5時40分までリハビリを提供しています。1日最高3時間のリハビリに加え、朝夕の着替えや整容動作、排泄動作、食事動作、入浴動作などの生活リハを看護師と介助士と共に実施し、生活リズムの獲得を図ります。

7時 起床・整容・パジャマから私服への着替え
8時 食堂または自室での朝食・服薬
9時〜 回診
バイタルチェック
処置

リハビリ

理学療法(PT)
作業療法(OT)
言語聴覚療法(ST)

患者様の能力にあわせたナースリハビリ(例:立ち上がり・歩行訓練)
*入浴
12時 昼食(STによる摂食嚥下訓練)
14時〜 バイタルチェック
処置

リハビリ

理学療法(PT)
作業療法(OT)
言語聴覚療法(ST)

患者様の能力にあわせたナースリハビリ
*入浴
17時〜 私服からパジャマへの着替え
18時 食堂または自室での夕食・服薬
19時 就寝準備
21時 就寝

*入浴・・・週2回 患者様の能力に合わせた入浴形態

リハビリの専門職とは

リハビリの専門職は3つの職種に分かれます。

理学療法士(PT)Physical Therapist

理学療法室

病気や怪我、長期にわたる臥床等により、身心が不自由になった方に対して、運動療法(関節を動かす、筋肉を鍛える、バランスをとる等)を中心に、寝返る・起き上がり・立ち上がり・歩行といった実際の生活で行われる基本動作について、その回復や維持を援助します。また炎症・疼痛緩和を目的に温熱治療法や電気刺激などの物理療法も行っています。

作業療法士(OT)Occupational Therapist

作業療法室

生活動作に障害のある方に対して、その主体的な活動の獲得を図るため、回復・維持及び開発を促す作業活動を用いて治療・指導・援助を行います。作業療法が対象としている「作業」はとても幅が広く、毎日の生活の中で行っている食事・着替え・トイレなどの身の回りの動作(日常生活動作)や家事・仕事・趣味など(生活関連動作)も含まれます。個々にあった「作業」を選び、手順や生活環境お整えた道具(自助具)があれば一緒に考え、使い方の工夫や改善も行います。

言語聴覚士(ST)Speech Language Hearing Therapist

言語聴覚療法室

言語機能や音声機能、あるいは聴覚に障害のある方に対して、障害された機能またそれによって起こるコミにケーション障害を評価し、改善・維持・代償するための援助を行います。「話す」能力だけでなく、「聞いて理解する」「読む」「書く」なども広くコミニケーション能力に含まれます。残された言語機能を活かし、より円滑なコミニケーションが図れるように援助します。また、「食べる」「飲み込む」といった嚥下機能に障害のある方に対して、摂食機能に関係する筋肉や姿勢、食べやすい食事の形態を評価し、食物を用いず嚥下動作の強化を行ったり(間接的訓練)、実際の食事場面で訓練(直接的訓練)を介護者への指導とともに実施しています。摂食機能療法を維持・強化することで、窒息や誤嚥性肺炎・低栄養や脱水の予防ができ、また、口腔衛生を保つ事も可能となります。

退院前訪問指導

病気やケガにより日常生活能力が以前より低下した患者様が自宅退院するということは、以前と異なった生活を余儀なくされることがあります。その為、入院中に患者様・ご家族立ち会いのもと、リハビリスタッフや担当スタッフが必要に応じて自宅訪問し生活環境の評価・ご家族への介護指導・アドバイスなどを実施しています。

地域連携室について

入院注の患者様・ご家族のご相談にのって、社会福祉の制度やサービスをご案内しております。また、各関係機関(市役所・地域包括支援センター・介護保険サービス事業所 等)への橋渡しの役を担っております。

経済的に余裕が無くて・・・何か、福祉のサポートはないだろうか?

介護保険のサービスってどうすれば利用できるの?どこに相談すればいいの??

これまで、介護したことが無くて分からない・・・。

自宅で生活したいけど、自宅は段差だらけで・・・手すりも無く心配だ・・・。

不安な気持ちを聞いて欲しい・・・。

お悩み